作業療法士の仕事の本音

作業療法士を目指している人は、作業療法士の仕事の本音を確認して、今後の進路の参考にしたいと考えていると思います。

また、現役の作業療法士の人は、同業者の本音を確認して、自分の気持ちと同感な部分を探して、「そう、そう」と納得したいですよね。

今回は、そのような人のために、作業療法士の仕事の本音を記事にしましたので、参考にしてください。




作業療法士の仕事の本音【メリット】

作業療法士のメリット

作業療法士のメリットな仕事の本音を記載します。

① やりがいがある

作業療法士は、患者様と直接関わるので責任感が生まれやすいし、感謝の言葉を直接言われるためとてもやりがいがあります。

そして、患者様の変化が見られる仕事なので、いろいろなことを考えて仕事をすることができます。

患者様から、笑顔で「ありがとう」って言われると、この仕事をしていて良かったと思います。

② 充実感がある

作業療法士は、患者様がどんな人生を歩んできて、これからどんな人生を送りたいのか、ということを一緒に考えて、その人の QOL (生活の質)を上げることができる仕事です。

リハビリをすることで、身体の状況が良くなっていく人が多いです。

そんな時、その喜びを一緒に喜び合えることが、とても嬉しいと感じます。

③ 自分の身体も大切にする様になる

病院勤務や訪問リハビリを行っていると、様々な病気を持っている患者様がいます。

事故や先天的なもの、生活習慣病で発症してしまうもの。

様々な原因がありますが、生活習慣病であれば予防ができます。

病気や障害のつらさを知っているからこそ、なるべく病気になる原因は作らないよう気をつけています。

作業療法士の人は、わりと運動をする人が多いです。

④ 残業が少ない

作業療法士は、一般企業と比べて残業が少ない職業です。

医療、福祉の一か月の平均残業時間は12.6時間(1日37.8分)です。

残業が少ないと、自宅で本を読んで勉強もできますし、家族と過ごす時間が増えたり、仕事終わりに同僚と食事にも行けます。

しかし、なかには帰りが遅い人もいるわけで、その人の要領の良し悪しに左右されるかもしれませんし、職場によっても違うかも知れません。

⑤ 社会的な信頼度が高い

作業療法士は国家資格なので専門性を必要とするため、リハビリを通じて対象者からの信頼性が高く、社会的に信頼のおける資格の一つです。

また、病院での医療や在宅での介護の重要なポストとして位置付けされており、リハビリの専門家として、医師や看護師、介護士からも信頼されています 。

作業療法士の仕事の本音【デメリット】

デメリットの札

作業療法士のデメリットな仕事の本音を記載します。

① 給料が安い

作業療法士の収入は、職場や働き方によって大きく変動します。

活躍する場所から収入を見た場合、病院などは水準が高い傾向があり、福祉施設などでは水準が低い傾向があります。

平成30年度における厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、作業療法士の年収では約408.4万円で、月収では28.5万円と全体の平均に比べると低いです。

男女別に見てみると、男性は平均約417万円、女性は約398.9万円となっており、他の職業に比べて男女間の収入の差が少ない傾向にあります。

ただし水準は低いですが、収入以外の保障や待遇面で優遇されていることが多いです。

参考記事

作業療法士の給料・年収は低い!?

【作業療法士必見】月収アップする5つの方法とは?

も参考にしてください。

② 体力を使う 

作業療法士の仕事は、働いている分野によって違いはありますが、基本的には身体的体力が必要な仕事です。

作業療法士も患者様の体を触り、関節可動域訓練、筋力訓練などを行います。

脱力した腕や足は重たいですし、何人もの患者様にリハビリを続けて行うと、さすがに肩や腕が凝って疲れます。

また、患者様がベッドから起き上がる時、ベッドから車椅子へ移る時、歩行するときなど介助を行うことも楽ではありません。

患者様のリハビリ中の介助はもちろんのこと、一日中動き回っているという感覚なので、仕事終わりには疲れがドッと押し寄せてきます。

③ コミュニケーションが大変

作業療法士は、患者様とのコミュニケーションがとても大切です。

コミュニケーションを取ることで、患者様との信頼関係を築き、リハビリへの意欲を向上させることができます。

しかし、信頼関係を築くことができていない場合、「何のためにこんな作業をやらせるのか」と怒ってリハビリに取り組んでくれない人もいます。

なので、とても気を使いながらコミュニケーションを図る必要があります。

また、作業療法士は他職種と連携することが求められます。

そのため、人間関係構築のためのコミュニケーションも必要で、“うんざり”と思うこともあります。

④ 将来性に不安がある

作業療法士の資格保有者は75,000人ほどおり、養成校の増加により、今後も増えていくことが予想されます。

心配されるのが、就職先の飽和状態です。

現在は、介護業界、中でも訪問リハビリはまだまだ人手不足の状態です。

しかし、作業療法士は若い年齢層が多いため現役引退の比率が少なく、さらに、毎年の新卒者の加入で飽和状態への懸念は消えないと思います。

今後、作業療法士として安定して働くためには、高い専門性、得意分野を持つことが必要です。

⑤ 継続した勉強が必要

作業療法士は、臨床での学びと学術的な内容を、常に勉強し続けなければならない仕事です。

教科書に掲載されているような基礎部分だけではなく、臨機応変な知識と対応も求められるため、継続的な勉強が必要になります。

残業手当ももらえないのに、就業時間以降に勉強会があったり、日曜・祝日などに開催される勉強会や講習会への参加もしなくてはなりません。

 

 参考記事

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