新卒者の方は、志望動機を考える機会が今までにほとんど無かったですよね?
「どんな内容をどのように書いたら良いの?」と考え込んでいる新卒者も多いと思います。
この記事では、志望動機を考えるうえで必要なポイントを説明しています。
志望動機は、採用者側にとって採否を決めるうえでの重要項目ですので、しっかりと読んでいただき、採用者側の心を鷲掴みするような志望動機を考えてください。
新卒者が悩む作業療法士の志望動機のポイント
志望動機では、自分がどのような人物なのかを、採用者側に明確に伝える必要があります。
ここでは、作業療法士の志望動機を考えるうえで必要なポイントを説明しています。
志望動機とは
そもそも、「志望動機ってなに?」って思ってませんか?
新卒者の方は、学校での勉強や実習を通して「こんな分野で働きたい」「こんな病院・施設で働きたい」などの気持ちが芽生えていると思います。
また、「こんな作業療法士になりたい」「こんな手技を自分のものにしたい」「こんな医療人になりたい」など希望で胸が膨らんでいると思います。
その様な気持ちを、履歴書や面接でアピールするのが志望動機になります。
志望動機のポイント
採用者側は、作業療法士として現場で戦力になり、活躍できる人材を採用したいという思いがあります。
そのため、志望動機でそれらを納得させるアピールをしなければなりません。
それを踏まえた、アピールポイントを説明します。
下記の項目を箇条書きに書き出したあと、文章にしてください。
①「どのような目的で作業療法士になったのか」「理学療法士ではなく、なぜ作業療法士を選んだのか」をまとめる
「こんな作業療法士になりたい」「~だから作業療法士を選択した」などをまとめて、作業療法士として働く意志を伝えましょう。
② 目標・将来像を明確にする
自分のやりたいことや目指しているところを採用者に伝えるために、「こんな手技を自分のものにしたい」など、その職場で達成したい目標や作業療法士としての将来像を明確に伝えましょう。
③ その職場で働きたいと思ったきっかけを明確にする
志望動機の重要なポイントです。
「この分野の経験を積みたい」「家から近いため通勤が便利である」など明確にしましょう。
④ 職場の情報と自分の思いを絡ませて考える
ホームページや事前見学などで、職場の取り組みや理念などを調べておき、「~の理念に共感し、その中で自分は〇〇に貢献したい」など、自分の思いと絡ませて考えましょう。
⑤ 趣味や特技が作業療法士に活かせる部分を伝える
作業療法士は生活を支援する必要があるので、今までの経験や特技などを活かすことができます。
「野球をしていたので体力には自信がある」「絵画や習字が特技なので作業療法に活かしたい」など、積極的にアピールしましょう。
(新卒者用)作業療法士の志望動機の例文
ここでは、具体的な志望動機の例文を載せていますので、参考にしてください。
身体障害系の場合
・回復期病棟のある病院に実習に行った際に、作業療法士が日常生活動作を獲得できるようにリハビリしていくことにやりがいを感じました。貴院にも回復期病棟があり、患者様が限られた入院期間内で再び生活動作を獲得し、退院できるように支援したいと思い志望しました。また、退院する際にアドバイスができるように福祉機器や福祉用具についての勉強もしたいと思っています。
・私は貴院の取り組みである「いやし医療」にとても強く共感を感じました。貴院は身体ケアと同様に精神面のケアにも力を入れ、私の考えている作業療法士像に近いと感じました。また貴院は各スタッフの個性を活かしながら、スキルアップを全面的に支援しており、安心した環境で長く技能を学び続けられる事や、その技能を活かして患者様に貢献できることに大変強く魅力を感じました。
精神科系の場合
・祖母が認知症になり、家族で介護をしていた経験があります。家族のみで関わることはとても困難なため、認知症の方やその家族が笑顔で暮らせるような支援をしたいと思い、作業療法士を目指しました。認知症病棟のあるこの病院で経験を積み、認知症の専門作業療法士を目指したいと思っています。
・3年前に祖父が在宅で介護が必要となり、私は母と一緒に介護のサポートを行っていました。その経験を通して作業療法士に興味を持つようになりました。
私は人と接することが好きで、学生のときは飲食店で接客のアルバイトをしていたため、コミュニケーション能力には自信があります。お客様の人数によって案内の順番が前後することがありましたが、「お待たせして申し訳ございません。」などと積極的に声掛けをし、お客様の気分を害さないように臨機応変な対応を心掛けていました。
また、案内の際以外にも積極的な声掛けをし、お客様のほうから話しかけていただけるようになりました。
作業療法士の仕事を円滑に進めるには医療関係者や患者様と十分なコミュニケーションをとることが必要だと思っています。患者様には気分よくリハビリを行ってもらえるように明るく声掛けをし、貢献していきたいと考えています。